端午の節句、子供の日で食べられることが多い柏餅。
今では、時期に関係なく手作りされる方も多くなっていますし店頭でも購入できますね。
購入することは簡単ですが、葉っぱを準備し自分で柏餅を手作りされる方もいる中、悩んでしまう一つに柏の葉っぱの扱い方ではないかと思います。
ここでは、昔から手作りを意識し試してきた筆者が分かりやすくご紹介しています!
・購入しても毎年葉っぱをダメにしてしまう方
・生の柏の葉を頂いたけれど扱いが分からなくて困っている方
・柏餅を作ってみたいけど、葉っぱが余った時のことを考え購入に悩んでいる方
・加工別の保存方法とのメリット・デメリットを知りたい方
お好きな加工方法で、柏の葉を傷めることなく保存しましょう。
柏餅の葉っぱの塩漬けなど保存方法は5つ!
柏餅の葉っぱには緑と茶色がある理由は保存の違いです。
・採取した生の葉っぱ➤塩漬け(冷蔵・冷凍・真空)
・採取した生の葉っぱ➤乾燥(蒸し・茹で)
これら5種類を加工別にメリット・デメリットまでお伝えしていきます。
まずは、生の葉っぱをお持ちの方は丁寧に水洗いしましょう。
下処理がされていない生の葉っぱには、埃や小さなアブラムシなどついていることがあります。
丁寧に水洗いすれば衛生的で安心ですね。
生の柏の葉っぱを【塩漬け】
塩漬けは昔からある知恵の一つですが、なるべく緑色のまま保存するためのポイントがあります。
せっかく保存できても、使いたいときに黒ずんでいては残念ですよね。
【 柏餅の葉っぱの塩漬け◆準備と手順 】
- 塩:柏の葉の重さの20%(葉100g:塩20g)
- 白梅酢:50cc(梅干を作る際、梅を塩漬けにして上がる酢または50ccのお湯に10グラムの塩を溶かしたものでもOK)
- 発酵臭を軽減するための焼酎:少量
- 保存用の瓶などの容器
- カシワの葉を水で洗い、しっかりと水切りをする
- 保存容器に分量の塩の3分の1程度を敷き、その上に葉と塩を交互に重ねていく
- 一番上に最後の塩をのせ、白梅酢を注ぐ
- なるべく空気が入らないようにラップで落し蓋をするようにして冷蔵庫で2~3日
(葉っぱがきれいに並び、ラップを隅々まで密着させやすい容器がおススメです)
柏の葉の塩抜きは、さっとお水で洗うだけで大丈夫ですが、塩分が気になる方は30秒ほど熱湯で煮て から冷水にとるか10分程塩抜きします。
冷蔵、冷凍問わず小包装にして保存すると次に使うときに使いやすいですよ。
塩漬け冷蔵
ラップでしっかり空気を抜き冷蔵保存
しっかりとラップで密着させたら、更にアルミホイルなどで包み込みジップロックなどの入れた状態で冷蔵庫の湿気の少ないところで保存します。
メリット:2~3か月後までに利用する方向け
デメリット:保存中、緑色が抜けて茶色になっていく・長期保存が難しい
塩漬け冷凍
ラップでしっかり空気を抜き冷凍保存♪
アルミホイルで個包装することで、酸化・乾燥しにくくなり、食材本来の状態が保ちやすくなるのでひと手間加えてあげるのもおすすめです。
メリット:2~3か月後までに利用する方向け
デメリット:水分が抜けやすいため葉っぱが割れやすくなるため、長期保存には不向き
冷凍したものは、自然解凍してから使いましょう。
塩漬け真空
こちらも冷蔵庫保存と同様、しっかりと密封して保存してください。
手間を掛け作る柏餅ですから、出来るだけキレイな状態が嬉しいですね。
そんな時に助かるのが、ヒートシーラーやお手軽な真空機などの密封機になります。
よくある真空パックは機械自体が大きく購入に踏み込むにくいですが、今は自宅のナイロンでお手軽に真空できる時代になっています。
手軽さが一番なので、我が家で以前購入した大型の真空パック器は棚の上に眠ったままの状態になりました。
メリット:柏葉が変色しにくい・1年近く持ち越せる
デメリット:必要枚数の小分けで保存すればいつでも綺麗な柏葉が楽しめる
柏の葉っぱをなるべく変色させずに保存するなら真空の状態にしてから冷蔵庫で保存するのが一番のおススメです。
便利だけれど機械が大くて置き場所に困る、袋など購入し続けなければならないなど心配されますが、こちらは市販のフリーザーバッグも使用でき、袋に付けて空気を抜くだけで真空パックを可能にしてくれます
所を選ばない、電気も不要、低コストで手軽に真空パックにすることができるので、あらゆる場面で活躍しそうですね。
生の柏の葉っぱを【乾燥】
柏餅の葉っぱの乾燥方法:(蒸す)
- 蒸し器に熱湯沸かし、量によって5分~10分程度蒸します。
- 蒸し上げた柏の葉の水分をしっかりとふき取ります
- 葉をざるや干物ネットなどに入れ乾燥させます
- または、市販品のようにカシワの茎などに糸を通し乾燥するまで吊るしておきます
- 完全に乾燥したら食品乾燥材と一緒にジップロックなどのビニールで保管します
- 食品乾燥材は100均でも購入でき、レンジ加熱で繰り返し使用できるので、たまに交換いてあげると良いですね
メリット:塩漬け<茹で<蒸しの順で香りがある・使う分だけ使用できる
デメリット:乾燥した茶色の葉はそのままで緑にはならない
●蒸し乾燥させた葉っぱを使うときは、水で戻してから10分程度茹でたのち水を2~3回取り替えながら水にさらしあく抜きします。(30分程度)
購入することもできますが、手元にかしわの葉っぱがあるなら、材料も少なくてできる乾燥保存にチャレンジするのもよいですね。
市販も同じですので、乾燥保存だけは初めから葉っぱが茶色になってしまいます。
柏餅の葉っぱの乾燥方法:(茹でる)
- カシワの葉を熱湯にしっかりとくぐらせ茶色になるまで茹でる
- 茹で上げた柏の葉の水分をしっかりとふき取ります
- 葉をざるや干物ネットなどに入れ乾燥させます
または、市販品のようにカシワの茎の部分に糸を通し吊るし乾燥させます - 完全に乾燥したら食品乾燥材と一緒にジップロックなどのビニールで保管します
食品乾燥材は100均でも購入でき、レンジ加熱で繰り返し使用できるので、たまに交換いてあげると良いですね
メリット:塩漬けのものより香りがある・使う分だけ使用できる
デメリット:乾燥した茶色の葉はそのままで緑にはならない
●茹で乾燥させた葉っぱを使うときは、水で戻してから5分程度ようすを見ながら茹でたのち水を2~3回取り替えながら水にさらしあく抜きします。(30分程度)
ここで紹介した保存方法で挑戦してみたけど、上手くいかなかったという方は購入もできますが、時期によって出回り方が違うので、早めに確認する必要があります。
旧暦でいう節句の6月頃とちがい、いまの柏餅が出回る5月5日前後は、まだ柏の葉が十分に成長していないので乾燥したり塩漬けされ保存されるようになっています。
そのため、購入できるメーカーも様々のようです。
作ってはみたけれど、出来具合に不安のある方はチェックされてみてください。
柏餅の葉っぱの保存方法5つをご紹介!加工別やデメリットまとめ
端午の節句や子供の日にかぎらず、普段から目にする柏餅を手作りされる方へ向け葉っぱの保存方法についてお話させていただきました。
四季を通じ自然のものを扱うことは難しいことがたくさんありますが、この記事をご覧いただき何かヒントにして頂き柏餅作りの悩みがなくなっていただけていたら嬉しいです。
*この記事のまとめ*
生の葉っぱの塩漬け(冷蔵・冷凍・真空)の方法
生の葉っぱの乾燥(蒸し・茹で)の方法
これらのメリット・デメリット解説
以上のご紹介でした。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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