十五夜と十三夜と聞いて、何が違うのと思いますよね。
十五夜のほうが聞きなれていますが、お供えする食べ物い違いや意味や由来もあまり分かっていない部分も多いですね。
実は、それ以外に十日夜もあり混乱しがちです。
ここでは、次の内容をお話しています。
- 十五夜と十三夜の食べ物の違い
- 十五夜と十三夜に準備するお供えものや並べ方
- 十五夜と十三夜は両方見るべき?
- 十五夜と十三夜はいつ?
- お月見のお供えはいつまで飾っておくの?
ということで、参考にして頂けたらとてもうれしいです。
十五夜と十三夜の食べ物やお供えの準備に違いはあるの?
十五夜
- ススキ
- お月見団子15個または5個
- 里芋、サツマイモ、柿
- その時期に収穫できる野菜や果物
十三夜
- ススキ
- お月見団子13個または3個
- 栗と大豆
- その時期に収穫できる野菜や果物
季節や収穫時期の野菜や果物によって多少違いますが、大きく変わるところは無いようですね。
地域の風習によってお月見団子がないところもあるようで、これは昔の日本人の主食は芋類だったことから、その大事な主食をお供えするという習わしが残っていると考えられています。
十五夜と十三夜の食べ物やお供え方法に決まりや並べ方はある?
あります!
祭りごとには伝統の習わしがあり、祈願であることも多いですね。
また、十五夜や十三夜のお月見に加え、十日夜というお月見もあり、実は年3回あるんですね。
せっかくですので、その祈願を意味や由来を知り、できる範囲でお供え準備したいですね。
十五夜と十三夜に準備するススキの本数は奇数
まず、ススキをお供えする意味や諸説は大きく3つあります。
- 見た目が稲穂に似ているため豊作祈願
- 空洞化の茎に神が宿るとされている
- 切り口が鋭いことから魔除け効果
ススキをお供えする意味が分かったところで、飾る方法のポイントをお伝えします。
本数は、偶数ではなく割れない奇数、3本か5本を準備します。
実は、ススキはとても日持ちが悪いのです。
早くから準備してしまうと、当日には元気がないということあり得ます。
花屋さんや近隣でいつでも準備ができるかたは、前もって予定を立て3日以上早くの準備は避けましょう。
ススキが手に入らない場合や逆に秋の七草を共に飾るというのもおすすめです。
通常、ススキは瓶子に飾りますが、本数や形のよっては安定せずバランスが広がりがちになります。
そんな時に、七草たちはススキの挿し口からの広がりをうまいことバランスを整えてくれますよ!
十五夜と十三夜のお月見団子の数や意味
お月見団子や店頭で購入する以外に手作りする方もいらっしゃると思います。
このお月見団子のお供えにも意味や方法があるんですね。
お月見団子の丸い形が満月に見立てられたものということはみなさんご存知かもしれませんが、お月見団子をお供えする地域や数もその年によって違っているのです。
とはいえ、そういわれても何をもとにしたらよいの?と迷いますね。
先の内容のように、
- 十五夜=15個または5個
- 十三夜=13個または3個
- 一年の満月に合わせれば12個
- うるう年なら13個
このように考え方や地位によってさまざまのようです。
ここでは、お月見団子の数と並べ方がどんな意味を持っているのかを知り、可能な方法でお供えできる方法をお伝えします。
お月見団子は「三方」と言われる3方向に穴のあいた台に乗せますが、もちろん手元にない方はお皿でも代用できますね。
ちなみに100均にもあるようですが、年末以外の時期に置いてあるかは確認が必要ですね。
素材は荒いようで、やすりをかけたほうがよいという声もありました。
【三方への並べ方】
- 下段の3個×3=9個
- 中段に2個×2=4個
- 上段に2個
上段は縦に数字の1(イチ)になるように盛り付けます。
これで計15個になりますね。
敷き紙は半紙やてんぷらの敷き紙などの白い紙
数の違いがあっても分かりやすいようにまとめますね!
- 13個の場合
-
◆13個の場合
下段に9個(3個×3)、中段に4個(2個×2)並べます。 - 12個の場合
-
◆13個の場合
下段に9個(3個×3)、中段に4個(2個×2)並べます。 - ◆5個の場合
-
下段に4個(2個×2)、中段に1個並べます。
お月見団子をお供えする習慣が始まったのは江戸時代。
無地に収穫できたお米の粉を月に見立て丸いお団子を作るようになりました。
豊作への祈りと感謝の気持ちを月まで届かせるために、お月見団子を高く積むという理由なのだそうです。
十五夜と十三夜はいつ?
十五夜と十三夜は月が違います。
呼び名から数字の若い十三夜の方が月が早い気もしますが、違うんですね...。
- 旧暦8月15日➡十五夜(季語/中秋の名月・芋名月)
-
新暦では、2022年年9月10日(満月)にあたります。
- 旧暦9月13日➡十三夜(季語/後の月・栗名月・豆名月)
-
新暦では、2022年10月8日にあたります。
今後の予定は次の通りです。
2023年:9月29日(満月)
2024年:9月17日
2025年:10月6日
2026年:9月25日
2027年:9月15日
2028年:10月3日
2029年:9月22日
2030年:9月12日(満月)
2023年:10月27日
2024年:10月15日
2025年:11月2日
2026年:10月23日
2027年:10月12日
2028年:10月30日
2029年:10月20日
2030年:10月9日
満月が少ない...。
絶好の天候であってほしいと願うばかりです!!!
十日夜って何?
2022年:11月3日
2023年:11月22日
2024年:11月10日
2025年:11月29日
2026年:11月18日
2027年:11月7日
2028年:11月25日
2029年:11月15日
2030年:11月5日
地域によって固定されていることもあります。
この時期になるとお月見だけがメインではないからなんですね。
お月見といったら十五夜と十三夜しか知らなかった...という方も多いでしょう。
実は、十日夜の存在にも習わしもあるんですよ!
十五夜と十三夜の食べ物は飾っておくか食べるのか?
お供えした食べ物は、月の神様に感謝をしたら美味しくいただきましょう!
お月見だけでなく、お供えした食べ物には力が宿ると言われています。
お月見でお供えした食べ物は月の神様の力を頂けるますし、旬の食べ物はとにかく栄養がたっぷりです。
旬のものをいただくなら、炊き込みご飯や煮物、汁物などたくさんのレシピが存在しますので、たくさんの栄養と恵みを頂きましょう。
最後に、
十五夜も十三夜のどちらもお月見した方がいいみたいよ
こんなことを聞いたことはありませんか?
十五夜と十三夜の片方の月見は縁起が悪いって本当?
片方の月見って、両方とお月見しないと何かあるってこと?
十五夜も十三夜も合わせてお月見を楽しむことを「二夜の月」と呼んでいます。
十五夜か十三夜の片方しかお月見しないと縁起が悪いという言い伝えがあり、
- 「片月見」かたつきみ
- 「片見月」かたみつ
と呼ばれています。
これには諸説あるようです。
- 江戸吉原の遊女らが、2度目のお月見も同じ場所で見ないと縁起が悪いと商い上の誘いが始まり
- お月見とは女神の祭りごとのため、十三夜を怠ってはならないという戒め
この話を聞けば、特に気にして完璧にお月見をしなければと考えることもなさそうですね。
十五夜と十三夜の食べの決まりや意味!片方の月見は縁起が悪いのかまとめ
十五夜と十三夜の違いやお供えに準備する食べ物やその意味などお話させて頂きました。
お供えする意味だけでなく、お供えする方法や向きまでも決まりがあることも知ることができ、今後の参考にしていただけるのではないかと思います。
十五夜が満月に当たる年は2022年と2023年の後は2030年予定です。
お天気次第でもある中の数回ですので、是非忘れずにお月見されてくださいね!
お月見と言えば子供が喜ぶお月見どろぼうの日でもあります。
ご存知ですか?我が地域でも風習の残る行事はとても夢あるイベントです!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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